シナリオ上では敢えてPSを設定していませんでしたが、あった方がよいとの意見により追加しました。
PS配布について
セッションでPSルールを使用する場合、各キャストのオープニングで以下のPSを配布する。
▼バサラ：“人形”を操る存在を止める。
▼エグゼク：メリー・ナイト号の真実を知る。
▼フェイト：竹杉多佳子を見付ける。
▼クグツ：末次由光子を見付ける。
▼トーキー：代桜さやかを見付ける。
ストーリーの進行にあまり寄与しないということで、丸ごと削ることにしました。
- イベント「バサラ：人形解体」の「結末」から、「
このシーンに登場したキャストは【キー情報1/3】を得る。」の一文を削除。- ハシラ情報の「キー情報1/3」を全削除。
- イベント「人形探し」を全削除。
- 情報項目「失踪事件の関連性」から、「
【キー情報】2/3」「【キー情報】3/3」の文言を削除。
『バサラ』の初期リサーチ項目がやや多く、またミスリードを誘いやすい内容であったことから、そのあたりを整理しました。
また、トーキーの初期項目を一部、最初から塗りつぶしとしました。
その他、若干の修正を行いました。
- 情報項目「“男爵”」を全削除。
- 情報項目「“男爵”配下の“人形”」を全削除。
- 情報項目「『バサラ』の倒した“人形”」を全削除。
- 情報項目「“人形”」を新規追加。
情報 技能 目標値 情報 バサラ エグゼク フェイト トーキー クグツ “人形” 〈社会：アストラル〉 10 今回現れたのは低級なアヤカシで、人間の姿や記憶、気質をコピーするだけの木偶だ。（データ上は「エキストラ：カゲムシャ」である） □ 12 “男爵”が使役していたのは中級のアヤカシ。様々な人間の姿を模し、その能力をコピーする力があった。（データ上は「カゲムシャのトループ」である） □ 14 かつて自らの刀身で幾体も斬り伏せたクロイツェルならば、もう少し詳しいことを知っているだろう。
→派生：イベント「バサラ：人形解体」□ 〈社会：メディア〉
〈コネ：代桜さやか〉12 『バサラ』が倒した人形は代桜さやかの姿をしていた。
→派生：代桜さやか□ - 情報項目「代桜さやか」のうち、『トーキー』のチェック欄を塗りつぶし。
- 情報項目「ルナ・クルーズ社」の目標値10の項目の末尾に「
→派生：下の項目のリサーチ」の文言を追加。- 情報項目「ルナ・クルーズ社」の目標値16の項目の戦闘に「
（ルナ・クルーズ社を直接訪れた場合のみ判定可能）」の文言を追加。
情報表のページにハシラ情報を追加しました。
バサラのリサーチ項目
初期段階では数が少ない上、派生もあまりない。早めに他キャストと連携しないと行き詰まるので、適度に合流を促していこう。
他のキャストにしても、アストラル系のリサーチ能力を持っている（であろう）バサラとの合流は重要だ。
フレーダー卿
余談だが、フルネームなら「バルドゥイン・フレーダー」である。
メリー・ナイト号
乗客のケアを考慮に含めてのスタッフ50人ということで。航行だけなら無人でも問題ない。……いろんな意味で。
竹杉多佳子／末次由光子
『フェイト』と『クグツ』のどちらかがいない場合、それぞれの初期リサーチ項目やそこから派生する情報は無視して構わない。どちらか一方の情報を得てもらえれば十分である。
下記のコラムを追加。理由は本文参照のこと。
情報表について
●はじめに
本書では「情報」を表形式で記載しているわけだが、これはなかなか良いアイディアではなかろうか、と自画自賛してみたり。全体を一望しやすいし、リサーチ進行の管理も容易になる等、円滑なセッション進行に一役買ってくれる……と思っているのだが、本書を手に取ってくださったみなさんにとってはどうだろうか？
●発端から現在まで
実はこれ、元々はオンラインセッションでリサーチの進行をまとめてプレイヤー全員に公開するため、HTMLで表を作ったのが始まりだったりする。RLでセッションの合間に、プレイヤーでセッションの最中に、そんなHTMLをチマチマ手打ちで書いているうちに、やがて「……最初からこの形で書いとけばいいんじゃね？」と気付いたわけだ（←遅ッ）。
以来、筆者はセッションの準備として、情報を表形式にまとめるという作業を行うようになった。オフラインのセッションではExcelで作って印刷しておくことが多い。オンラインならGoogleドキュメントを利用して、作成だけでなくセッション中の公開にも役立てている（Web上で公開できるので）。既成シナリオの場合はスキャンしてOCRで読み取るという前処理をはさむが、大した手間ではない。
セッション中の役立ち度は、まぁ、まずまずという手応えだろうか。劇的な効果があるとまで言うつもりはない（笑）。
●発展形（ただの妄想ともいう）
Excelで表を作るのならわざわざ印刷したりせず、ノートPCで参照しながらセッションに臨むのもアリだと思う。情報の入手欄をチェックボックス形式にしたり、派生項目をオープンにするようなマクロを組んだり、ExcelワークシートからHTMLを生成するとか、夢はふくらまなくもなし。
……なーんて言いつつ、そこまでやる気は今のところなかったりするんだけど。準備の手間がかかりすぎるし、画面で見るよりA4用紙1枚の方が見やすかったりもするしね。
●このコラムのオチ
ちなみに本書を作成する際、情報表は若干の面倒を引き起こしてくれた。配置の関係上、ここに“
穴埋め記事 ”を書かざるを得なくなった……とかそんな感じである。
誤記があったので修正。
誤：〜〈芸術：歌唱〉＋〈交渉〉＋〈マエストロ〉＋〈シャウト〉＋〈狂信者〉で、〜
正：〜〈芸術：歌唱〉＋〈交渉〉＋〈マエストロ〉＋〈狂信者〉で、〜
ゲストデータ
サイバーウェア等の装備の大半を失った状態で相手にするにはやや強いと思われるかもしれない。その場合は特技をいくつか削る等して、適当に弱体化させること。
丸ごと掲載するので差し替えでひとつー。
●ルーラーシーン：花嫁の決意
◆解説
このアクトのラストシーン。代桜さやかの現状を暗に示す。
◆描写1
……これはきっと、幸せな夢。
「これが最後の機会だ。もう一度だけ問うておく。……本当によいのだね」
船内の客室の並び、その中でも最も深い一室で、“男爵”はささやくように声をかけた。
「私は君のことを、心から大切に思っている。君がここで拒絶の意を示したとしても、それは決して変わらない。約束しよう」
その声は真摯であり、誠実であり。
しかし“永生者”たる彼に似つかわしくない、一抹の不安を含んでいた。
「君が明るい世界、人の住む世界に戻ることを望むなら、私はそれを歓迎し、祝福するだろう。だから、偽らずに答えてほしい。君は……」
「“男爵”」
その言葉を遮る彼女の声。
「私は、もう、決めたんです。あなたと共にあることを。
戻りもしませんし、迷いもしません。
だから“男爵”、あなたも迷わないでください。躊躇わないでください。
私を、あなたのおそばにいさせてください」
「……そうか。君のその言葉、嬉しく思う。
ならばもう言うまい。君を我が元に迎え入れ、未来永劫、決して手放さぬ」
「はい」
そして彼女は、笑顔を見せる。
「私は、あなたの――」
◆描写2
時は還り、メリー・ナイト号最奥の船室にて。
そこでは代桜さやかが目を覚まし、寝台の上で半身を起こしていた。そしてしばしの沈黙の後、彼女は寝台を降り、その身を飾るドレスの裾を握りしめ、つぶやく。
闇の中、その瞳が赤く輝いていた……。
◆セリフ
▼代桜さやか
「……許さない、絶対に」
◆結末
つぶやきとともに、彼女の姿は《霧散》して消える。アクトは終了だ。XYZ。