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肉体を伴わない［意識体］として登場した場合、そのキャラクターは物理的な干渉を行うことができず、また逆に物理的な干渉を受けることもない。しかしそれ以外の点は普通に登場した場合と何も変わらない。
具体的に何が可能で何が不可能であるかはＲＬ判断だが、少なくとも物理攻撃に準ずる行為は不可能である。なお、ここで言う物理攻撃とは肉体を用いて行う攻撃だけを指すのではない。バサラの〈元力〉やタタラの〈爆破工作〉、ハイランダーの〈守護天使〉などを含む、あらゆる種類の物理攻撃が不可能と解釈する。この制限を超えるためには〈※干渉〉や〈ドミネート〉〈パワーサージ〉、〈守護天使〉など、そのための効果を持つ特殊技能等を使用しなければならない。
※修正：特技のテキストにより例外が認められているため〈守護天使〉ならば攻撃可能。
現実世界と［意識体］は相互に存在を認識できるし、相互に会話を行うことができる。これは現実世界と［意識体］は相互に〈知覚〉することができ、また相互に〈交渉〉することもできるという意味に解釈する。これは常に、例外なく可能である。
前述の「原則2」により、ウェットのキャラクターとウェブの［意識体］の間でも認識と〈知覚〉、会話と〈交渉〉は可能となることに注意せよ。ウェットのキャラクターとニューロは、お互いに隠れている相手を〈知覚〉できるし、精神戦を行うこともできるのである。
とは言え、もちろんウェットのキャラクターに対して〈電脳〉やニューロの特技を組み合わせた行動を取ることはできない。それはデジタルアクションの扱いとなるので、ウェットのキャラクターを対象にはできないからだ。
ウェブの［意識体］同士での肉体戦は基本的に不可能。ただし〈パワーサージ〉を使った場合はウェブの［意識体］に物理攻撃を行い、肉体ダメージを与えることができる。
現実世界のキャラクターは魔剣を用いることでアストラルの［意識体］を攻撃できるが、アストラルの［意識体］が魔剣を用いても現実世界のキャラクターを攻撃することはできない。
アストラルの［意識体］同士なら、魔剣を用いることで肉体戦を行うことが可能。……マヤカシの“生身”は魔剣扱いなので、少なくとも殴り合いは可能ってこと。ってゆーかこのパターンは「魔剣しか使えない」という制約を除けば、現実世界と何も変わらないワケで。
アストラルの［意識体］とウェブの［意識体］は一切の干渉が不可能である。つまりお互いに認識も〈知覚〉も、会話も〈交渉〉も行うことができない。……もちろん〈※干渉〉や〈※ＷｉＭ〉を用いるなら話は別だけど。
〈幽体離脱〉によってアストラルの［意識体］として登場した場合は、特技の解説にあるように［携帯判定］を必要としない。そのキャラクターが所持している魔剣はすべて装備しているものとする。……シナリオの都合によってはアストラル界にセキュリティが敷かれていることもあり得るだろうから、油断しない方がいいとは思うけどナー。
〈電脳〉によってウェブの［意識体］として登場する場合、タップの［携帯判定］は必要である。
指針として、「対象：自身」および「対象：−」の特技は特記がなくとも使用可能と判断する。さらに前述の「原則2」を判断材料に加え、以下の通りと解釈する。
| 特技名 | 使用可否 | 理由 |
|---|---|---|
| ※憑依 | 可能 | ［意識体］のみで使用できると明記されているため。 |
| ※干渉 | 可能 | ［意識体］であってもよいと明記されているため。 |
| 幻覚 | 可能 | 技能：〈交渉〉であるため。 |
| 結霊 | 可能 | ［意識体］であっても（中略）使用できると明記されているため。 |
| 神託 | 可能 | 対象：自身であるため。 |
| 隠心 | 可能 | 対象：−であるため。 |
| 霊癒 | 可能 | ［意識体］であっても（中略）使用できると明記されているため。 |
| 霊査 | 可能 | 技能：〈知覚〉であるため。 |
| 消沈 | 可能 | ［意識体］であっても（中略）使用できると明記されているため。 |
| 還滅 | 不可能 | 上記条件に当てはまらないため。ただし対象がアストラルの［意識体］に限定されているので、現実世界に対して使用する状況は発生しない。 |
| 幽体離脱 | 不可能 | 上記条件に当てはまらないため。ただし既に［意識体］になっている状態からさらに使用する意味はないと思われる。 |
| 伝心 | 可能 | 技能：〈交渉〉であるため。 |
| 実体化 | 不可能 | 上記条件に当てはまらないため。ただし対象がアストラルの［意識体］に限定されているので、現実世界に対して使用する状況は発生しない。 |
| 霊覚 | 可能 | 技能：〈知覚〉であるため。 |
| 伝命 | 不可能 | 上記条件に当てはまらないため。またマヤカシ本人の肉体が登場していない状態であることを考えて。 |
| ※儀式魔術 | 可能（特殊） | 舞台裏にいるキャラクターを対象にするので、現実世界に対する術の行使という概念自体が不要である。 |
| 護法陣 | 可能 | ［意識体］であっても（中略）使用できると明記されているため。 |
イントロンおよびアストラル以外にも、電話（DAKやポケットロン等）を介して［意識体］として登場することが可能である。これは通常の［登場判定］を行い、［意識体］として登場することを宣言すればよいものとする。あるいは別の誰かに〈コネ〉判定で呼び出されたときも、同様に電話を介しての［意識体］として登場できる（ただし判定を行った者から許可をもらうこと）。
扱いはウェブの［意識体］に準拠するが、当然のことながらデジタルアクションは行えない。
このときに使用されている電話が［故障］［破壊］された場合、その［意識体］は強制的に［退場］させられるものとする。目標値は［電制］となり、使用している装備に依存するが、特に決めていないなら「DAKベーシック」に準拠して、［電制：10］と見なす。